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『メディカルサイエンス微生物検査学』初版の特徴は,臨床微生物学の基礎をサイエンスの観点から充実させ,各臓器の感染症とその検体検査法の実際を,臨床現場の観点から取り上げたことにあります.
　その後の先端テクノロジーの進歩は目覚ましく,第三の技術革命の時代を迎えました.「培地」による培養法,「PCR」による遺伝子検査法に加えて,「MALDI-TOF MAS」による自動菌種同定機器が導入されたのです.
　第二版では,新たな知見を加味・網羅し,また,読者からいただいた数々のご指摘を反映し,わかりやすく解説しました.

■主要目次■
Ⅰ　微生物学の基礎
微生物学の歴史
微生物の分類
微生物とは何か
　細菌
　ウイルス
　真菌
感染症と免疫
　感染症とは何か
　感染の防御
　現代の感染症
感染症の制御
　滅菌と消毒
　化学療法と薬剤耐性
　ワクチン
　バイオハザードと感染症法
　感染制御チーム活動

Ⅱ　微生物の特徴
細菌
　グラム陽性球菌
　グラム陰性球菌および球桿菌
　グラム陰性通性嫌気性桿菌
　グラム陰性好気性桿菌
　らせん菌群
　グラム陽性有芽胞菌
　グラム陽性無芽胞桿菌
　グラム陰性嫌気性球菌および桿菌
　抗酸菌と放線菌
　マイコプラズマ,リケッチア,クラミジア
真菌
　酵母様真菌
　糸状菌
　二形性真菌
ウイルス
　DNAウイルス
　RNAウイルス
プリオン

Ⅲ　微生物の検査法
微生物染色法
　細菌染色法
　真菌染色法
微生物培養法
　細菌培養法
　細菌用培地の組成と特徴
　ウイルス培養法
　真菌培養法
薬剤感受性検査
細菌の鑑別・同定検査
遺伝子検出法
抗原検出法
抗体検出法

Ⅳ　感染症の検体検査
呼吸器感染症
皮膚感染症
尿路感染症
生殖器感染症
消化器感染症
眼感染症
口腔感染症
中枢神経系感染症
血液感染症

Ⅴ　環境微生物の検出
医療関連施設環境
食品・医薬品
空気・土壌・水環境

付録　法律改正に伴う臨床検査技師による検体採取業務の追加行為