『獣医毒性学』の改訂版。
薬理学、生理学、生化学などの基礎科学から、動物やヒトの臨床など毒性学に関する事項を広く収載。
我が国の獣医系大学で使用される毒性学の教科書として初めて臨床中毒学の章を立てた。また,動物薬,人体医薬品,農薬,その他の一般化学物質の開発や毒性試験の現場で活躍する獣医師のために関連する法律に関する知識を掲載した。
毒性学への興味と理解を深めるコラムも追加。
獣医学教育モデル・コア・カリキュラムに対応し、各章に一般目標・到達目標・キーワード・演習問題を配置した。
★『獣医毒性学〈第二版〉』訂正のお知らせ
内容に誤りがございましたので、お詫びして訂正いたします。
また、先に配布しておりました正誤表にも誤りがございました。深くお詫びいたします。詳しくは下の正誤表をご覧下さい。
正誤表
序章 毒性学とは(寺岡宏樹)
1.毒性学とは
2.毒の歴史
3.毒性学の歴史,成り立ち
4.毒性の種類
5.これからの毒性学
第1章 毒性発現機序,発現様式(西村和彦,中川博史)
1.毒性発現の様式
2.毒性発現に影響する因子
3.薬物相互作用
4.毒性物質と生体物質との反応
5.細胞死の種類
第2章 化学物質の生体内動態(池中良徳)
1.生体内動態と代謝
第3章 リスク分析とその公的基盤(中村和市)
1.リスク評価
2.リスク分析のための公的基盤
第4章 毒性評価の実際(齋藤文代,西木禎一)
1.毒性試験
2.安全性薬理試験
3.化学物質の種類に応じて要求される毒性試験
4.毒性試験の信頼性を確保する仕組み
5.毒性試験で得られたデータの統計解析と毒性の評価
第5章 遺伝毒性(鎌田 亮)
1.遺伝毒性の発現様式
2.遺伝毒性物質
3.遺伝毒性試験
第6章 発がん性(鈴木和彦)
1.発がん性とその成因
2.発がん物質
3.発がん性試験
第7章 生殖発生毒性(寺岡宏樹)
1.生殖発生毒性
2.生殖発生毒性物質
3.生殖発生毒性試験
第8章 肝毒性(久和 茂)
1.肝臓の構造と機能
2.肝臓の病態と肝毒性物質
3.肝毒性にかかわる血液生化学的検査
第9章 腎毒性(池田正浩)
1.腎臓の構造と機能
2.腎毒性
3.代表的な腎毒性物質
4.腎毒性にかかわる検査
第10章 心・循環器毒性(佐藤晃一)
1.循環器の構造と機能
2.循環器毒性
3.代表的な循環器毒性物質
4.心・循環器毒性試験法
第11章 呼吸器毒性(佐藤 洋)
1.呼吸器の構造と毒性特徴
2.呼吸器障害と毒性物質
3.代表的な呼吸器毒性物質
4.吸入毒性試験
第12章 神経毒性(海野年弘)
1.神経系の構造と機能
2.神経毒性
3.神経毒性物質
4.神経毒性試験法
第13章 消化管毒性(田島 剛)
1.消化管毒性
2.消化管毒性物質
第14章 内分泌毒性(久保田彰)
1.内分泌系の構造と機能
2.内分泌毒性と代表的毒性物質
第15章 血液毒性(西村和彦)
1.血液毒性と主な化学物質
2.血液毒性試験
第16章 免疫毒性(中村和市)
1.免疫系の形態と機能
2.免疫毒性の種類
3.免疫毒性物質
4.免疫毒性試験
第17章 皮膚・粘膜毒性(髙橋祐次)
1.皮膚毒性
2.皮膚毒性試験
3.粘膜毒性(毒性の種類,毒性試験)
第18章 感覚器毒性(佐々木正治)
1.感覚器の構造と機能
2.感覚器毒性と代表的毒性物質
3.感覚器毒性にかかわる検査
第19章 運動器毒性(佐々木正治)
1.運動器の構造と機能
2.運動器毒性と代表的毒性物質
3.運動器毒性にかかわる検査
第20章 環境毒性(石塚真由美)
1.環境汚染物質の動態
2.環境破壊と環境汚染物質
3.生態毒性試験
4.環境汚染に関する法規と法で定められた環境毒性物質
第21章 化学物質と有害作用
1.農薬(石塚真由美)
2.医薬品(薬害)(齋藤光芳)
3.動物用医薬品(齋藤光芳)
4.食品,食品添加物,食品汚染物質および飼料添加物(福山朋季)
5.嗜好品(太田利男)
6.化粧品(髙橋祐次)
7.金属(白石光也)
8.工業化学物質(髙橋祐次)
9.自然毒(北嶋 聡)
第22章 動物の中毒(竹内明子,奥村 徹)
1.国内における動物の急性中毒の発生状況
2.動物の急性中毒の治療
演習問題 正解・解説
参考図書
毒性試験一覧